季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

玉蜀黍(とうもろこし)

トウモロコシは秋の季語だった。スーパーなどでは早くから出ているから、夏の季語かと思っていた。「玉蜀黍の花」は夏の季語だが。それにしても、トウモロコシは先端に花をつけて、トウモロコシの実のところで受精する。毛と見間違う糸は中の一粒一粒とつながっている。不思議な仕組みである。

トウモロコシは昔ポルトガルよりもたらされた。中国からもたらせれていたモロコシに似ているので、トウモロコシという名がついたという。唐は外国という意味。

さてこの時期、子どもの頃はトウモロコシの木を引き抜き、風呂などの燃料にしたものだ。タバコの木も燃料として重宝した。

トウモロコシの食べ方だが、私は一粒一粒取って食べる。家内はかじりつく。かじりつく方が早く食べられるので私の方が損な役回りだ。

玉蜀黍食ふ一心になりてをり 野沢しの武