季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

烏瓜(からすうり)

まだ瓜とつく植物があった。日頃食することのない烏瓜。苦みがあってカラスくらいしか食べないということから「カラス瓜」と名付けられたとか。また、食べない瓜だから「枯らす瓜」とつけられたなどの説もある。

「烏瓜の花」は夏の季語、「烏瓜」は秋の季語。色づいた烏瓜の実が我が家の近くの生垣にぶら下がっていると、勤めを終えての帰宅途中、夕日に映えて美しい。

根や実が漢方薬になるというが、試したことはない。

赤く実らないうちの烏瓜を料理に使うという話も聞くが、これも試したことはない。

烏瓜あかねの雲の落し子か 鷹羽狩行