季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

山椒の実(さんせうのみ)

秋はいろいろな木に実がなる。目立たないが山椒にも実がなった。ところで、山椒はさんしょかさんしょうか。

我が家の庭には棘のある木が多い。れもん、柚子、薔薇、そして山椒。そうだぐみの木にも長い棘があった。庭の手入れをすると必ずと言っていいほど怪我をした。山椒の実は、落ちてまた芽を出す。青い実が黒くなって、30数年のうち1度だけ実をとったが料理に使うわけでもなく、そう、春先の若芽も使わないうちに大きくなってしまう。

山椒の木は売ってもいるが、売りたくなるほどに増える。山で野生化していたから、山の字がついている。

四川料理のマーボウ豆腐にも山椒の独特のしびれるような辛さを使うが、日本の山椒はそれとは違うようだ。

いい俳句がなかった。