季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

悴む(かじかむ)

悴むほどの寒さを感じない暮らしをしていて、それだけでもありがたい。手袋やマスクをしている人もいるが、どうなのだろう。冬の季語に股引なんていうのもある。私は股引もはかない主義だ。
悴むというと寒さを思い浮かべるが、心の悴みとしての意味もあるだろう。
悴める手を暖き手の包む 高浜虚子