季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

鯊(はぜ)

子どもの頃、涸沼川に釣りに行った。夏休みの終わりごろになると型もよくなって、まだ暑いから浅瀬に集まっているので入れ食いの状態だった。釣ってきて、天ぷらにしてもらって食べる。柔らかい身がうまかった。そんなことを思い出す。

今住んでいるのは江戸川の近く。また行ったことはないが、河口ではハゼが釣れるらしい。魚を食べさせる料理屋に行くと、江戸川のハゼだとかいう。

鯊釣の陸に背中を並べをり 森野稔