季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

虫籠(むしかご)

虫籠は夏の季語かと思っていたら秋の季語。そうか、カブトムシなどではなく虫の鳴く声を楽しむのだったらやはり秋だね。

しかし、現代社会にはそういう情緒はあまりない。江戸時代には竹ひごで作った素晴らしい虫籠がある。ついでに、精巧に作った虫が入っていたりする。子どもの頃はどうだっただろう。妹を驚かせようと、トカゲを入れたりしたものだ。

まだまだ暑いのだが、夕方には虫が盛んに鳴いている。

虫籠に虫籠突きだし比べっこ 高澤良一