季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

豆飯(まめめし)

豆飯とは、えんどう豆・大豆などを炊き込んだ飯。豆ごはんのこと。ご飯のかおりと豆の香りがして、なんともいえない。とくにこの季節、豆のかおりは涼やかな感じさえする。
ただ、子どもの頃はどうだったのだろう。芋やカボチャなどはあまり好きではなかった。豆もそう。私だけではなく、子どもの頃というのはそういうものかも知れない。また、貧しかったあの時代の好みだったのかもしれないが、そうとばかりも言えないようだ。
炊くときに、塩を少々加えるのがいい。
昨日の句も今日の句も、情報を入れ込んで句にしようというよりも、生活を句にするのがいい。
豆飯を喜ばぬ子を育てをり 後藤比奈夫